プロジェクト紹介

伊万里でのツル越冬地づくり


伊万里湾へのツル飛来状況


バードリサーチは、伊万里市と伊万里鶴の会、日本野鳥の会が中心となって進めている佐賀県伊万里湾に面した干拓地をツルの越冬地にしようという活動をサポートしています。



2005/2006年冬の飛来状況(1家族滞在中)

 伊万里鶴の会の石丸さんからの情報によりますと,12月21日 この冬最初のマナヅルが飛来しました。3羽の家族だったのですが,残念ながら,翌朝には飛去してしまいました。12月24日には10羽飛来し,現在そのうち 1家族 3羽が現時点でも滞在しています。



2004/2005年冬の飛来状況

 2004/2005年冬は暖冬のためか、マナヅルの渡りが遅く、伊万里湾になかなかツルが飛来してくれませんでしたが 1月29日に飛来した 8羽のマナヅルのうちの4羽が越冬しました。続いて,2月11日に 4羽(1家族),13日に 6羽が飛来して越冬してくれました。飛来当初は群れでいたのですが、2組のカップルになりました。来年はカップルになった思い出の地、伊万里に子供をつれて戻ってきて欲しいも のです。
 1月29日に飛来して飛び去ってしまった4羽のうちの1羽に足環がついていました。山階鳥類研究所の尾崎さんに問い合わせたところ、2002年にロシアのヒンガンスキー保護区で人工孵化させて育て、2003年4月に放鳥した個体だということがわかりました。こういう人工飼育した鳥でも、うまく渡ることができているのですね。


伊万里湾で越冬しているマナヅル
伊万里湾で越冬しているマナヅル(写真提供:鴨川誠氏)