季節前線ウォッチ

季節前線ウォッチ-鳥の初認と初鳴き調査-


調査の報告

過去の季節前線の記録をみる
2024年9月12日 更新

季節前線2024

 今年、モズの鳴き声が例年より早く確認されました。例年の状況を踏まえると、まもなく高鳴きのピークが来そうです。鳴き声を聞いたり、姿を確認されたバードリサーチ会員の方はWEBサービスより、非会員の方は調査結果入力のページより報告お願い致します。


モズ


 今年はモズの高鳴きが例年より早く確認されています。東京の八王子市でバードリサーチのスタッフが8月初旬に高鳴きを聞いていて、同じ時期に大阪、東京、大分からも報告がありました。モズは普通ギチギチという声で鳴きますが、秋にだけキーキーという音が混じるのが高鳴きです。





 
ジョウビタキ


 例年は10月頃から報告が増えますが、今年は8月に東京都心でオスのジョウビタキが観察されました。国内繁殖が増えているので、早めに繁殖を終えた個体が移動してきたのでしょう。これからそうした例も増えてくるかもしれません。





ホトトギス


 ホトトギスの今年最初の記録が熊本から届きました。そして昨年度と同じように熊本、広島、滋賀に東へ向かって記録されています。5月中旬に一斉に渡ってきました。ホトトギスもカッコウと同様全国に一斉に渡来しますが、カッコウよりは九州など西日本で先に記録されるという規則性のある種です。





カッコウ


 カッコウの記録が5月上旬に北海道からも届きました。今年の最初の記録は5/5の滋賀と岐阜 でした。去年は岐阜、一昨年は長野、さらにその前は北海道富良野が最初の確認場所で、南から、ということはなく、どこで記録されてもおかしくありません。皆さんのまわりにも来ていないか、気にしてみてください。




ツツドリ


 4月下旬から5月上旬に、全国に飛来しました。




オオヨシキリ


 5月下旬になって北海道まで飛来が進みました。渡来当初はゲっという地鳴きがきかれるだけだったりもしますが、しだいに「ギョギョシ」と鳴くようになってきます。




カルガモ


 カルガモの初記録が神奈川から届きました。いまは神奈川のほか東京、埼玉からと報告が続いています。




アオバズク


 島に続き、本州でも聞かれ始めました。現在の最北端は秋田です。夕方に朝に、気にかけてください。




オオルリ


 オオルリの記録は4月中旬までは、青森以南の各地で初認されています。4月下旬から徐々に増えて、北海道でも見られています。




キビタキ


 キビタキ今年最初の記録は熊本から届きました。4月上旬には西日本で記録され、4月中旬からさらに北上し始めています。北海道からの記録は4月中旬に届きました。




ノビタキ


 4月上旬から北海道と本州各地で初認が記録されています。




ツバメ


 ツバメの渡来のピークは越えました。今年は全国的にみると、初認の遅い年で、3月26-31日に初認が集中していました。地域別にみると、東北地方は早かったですが、それ以外の場所で遅め、特に中四国から中部太平洋側にかけてが遅かったです。去年は東北地方が遅くて、西日本で早かったのとは対照的でした。今年はけっこう暖かい年でしたが、ツバメが初認される3月中旬になって寒い日が続いたのが影響しているのだと思います。






メジロ


 メジロは北海道上陸です。これから北海道各地で聞かれるかもしれません。




ウグイス


 ウグイス、北海道でも聞かれました。道南に続き道央そして道北、道東でも。これから、北海道各地で聞かれるとおもいます。




ヒバリ


 2月上旬 から西日本で初認が始まり、3月中旬以降に北海道からも報告が届くようになりました。バードリサーチのヒバリの初鳴きは、空を飛びながら鳴いていた時で、地上で鳴いているのは対象外です。